武器になる哲学

批判的思考のメリット

「自分たちの行動や判断を無意識のうちに規定している暗黙の前提」に対して、意識的に批判・考察してみる知的態度や切り口を得ることができる

 

哲学を学ぶことの最大の効用
「いま、目の前で何が起きているのか」を深く洞察するためのヒントを数多く手に入れることができるということ

 

弁証法

ある主張=Aがあったとして、それに反対する、あるいは矛盾する主張=Bがあり、それが両者を否定することなく統合する新しい主張=Cに進化するという思考のプロセスを指す言葉

この時、この統合・進化は直線上ではなく、「らせん状」に行われることになります。らせん状ということはつまり、横から見ればジグザグの上昇運動に、上から見れば円上の回転運動に見えるということで、要するに「発展」と「復古」が同時に起きる、ということです。

 

哲学の歴史

「提案→批判→再提案」という流れの連続

 

哲学は教養の一つ

政治・経済のエリートを数多く輩出しているオックスフォードの看板学部「PPE=Philosophy, Politics and Economics」(哲学・政治・経済学科)では、哲学が三学領域の筆頭。

 

アスペン研究所(アメリカのエリート経営者の教育機関

グローバル企業の経営幹部候補が集められ、アスペンの山麓で、プラトンアリストテレスマキャベリホッブズ、ロック、ルソー、マルクスといった哲学・社会学の古典をみっちりと学んでいます。

設立のきっかけとなった1949年の国際カンファレンス「ゲーテ生誕200年祭」において、発起人の一人であるシカゴ大学教授(当時)のロバート・ハッチンスは「リーダーに教養が求められる理由」について次のように言及しています。
・無教養な専門家こそ、われわれの文明にとっての最大の脅威
・専門家というものは、専門的能力があるからといって無教養であったり、諸々の事柄に無知であったりしていいものだろうか

 

Reference

「地位はあるけど教養がない」人たちの末路 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準